コードを数字で考える
セブンスコードは1・3・5・7の数字を意識
コードは「数字」でできている
コードの構成音は「幹音(白鍵の音名:ド, レ, ミ, ファ, ソ, ラ, シ)」を基準に、1つおきに積み上げて決まります。セブンスコードであれば、R音(1度)、3番目の「3度」、5番目の「5度」、7番目の「7度」を考える思考習慣をつけてください。
トライアド(3和音)= 1・3・5 → ルート音から1つおきに3つ積む
このように音程と紐づけて考えられると、より解像度の高いコード観が得られます。コードを数字で考える力は、今後のあなたのコードセンスを高める上で非常に重要になってきます。
度数で見るコードの具体例
代表的なコードを度数と音名の両方で見てみましょう。「数字で考える」感覚をつかんでください。
C(メジャー)
基本の3和音。明るい響き。
どのコードも「1度(ルート)」を起点に、度数の組み合わせで構成されています
コード表記の特殊ルール
ここまで理解すると、コードシステムの特殊性に気づくことができます。音程理論においては、2・3・6・7度にはそれぞれ短(m)と長(M)がありますが、コード表記ではこれらの記号が特定の度数だけを指します。
| 記号 | 音程理論での意味 | コード表記での意味 |
|---|---|---|
| m | 短(minor)= 短2度、短3度、短6度、短7度 | 短3度だけを指す |
| M | 長(Major)= 長2度、長3度、長6度、長7度 | 長7度だけを指す |
| 6 | 短6度 or 長6度 | 長6度だけを指す |
Cm → m は「短3度」(ミ♭)を意味する
CM7 → M は「長7度」(シ)を意味する
C6 → 6 は「長6度」(ラ)を意味する
この特殊ルールを知ることで、コードネームを見ただけで構成音が瞬時にわかるようになります
度数思考がコードセンスを高める
コードを度数で考える習慣は、Stage 4以降の変化系コードを理解する土台になります。
sus4 → 3度を4度に置き換え(ミ → ファ)
sus2 → 3度を2度に置き換え(ミ → レ)
aug → 5度を#5度に(ソ → ソ#)
dim → 3度を♭3度に、5度を♭5度に(ミ → ミ♭、ソ → ソ♭)
そして、この度数思考はさらにその先にもつながります。実際の演奏やアレンジでは、コードの全ての音を弾く必要はありません。例えば「1・3・7」の3音だけでコードの性格を表現する「3ノートヴォイシング」という手法があります。
どの音を残し、どの音を省略するか — その判断ができるのは、各音の「役割(度数)」を理解しているからこそです。
度数で考える力は、コードを「聴く力」だけでなく「使いこなす力」へとつながる、音楽の基礎体力です。